別編 文化財4 典籍
1 典籍を取り上げる県史であること
本巻では自治体史としては例をみない、典籍を取り上げています。愛知県は豊富な古典籍が存在しており、本巻では各時代を代表する文庫や寺社を軸に、その成立の歴史と代表的な典籍について解説します。
2 約380件の作品を紹介
これまで行ってきた膨大な調査資料から、約380件の作品を掲載しました。個々の作品について伝来の経緯や内容、意義について写真を交えて解説しています。
3 真福寺大須文庫と寺院の典籍
中世の仏教書・神祇書など多彩な蔵書を擁する「真福寺大須文庫」について詳しく解説します。また「覚禅鈔」、「寺社縁起」といった特徴ある寺社典籍も取り上げています。
4 熱田神宮と猿投神社
熱田本「日本書紀」や祭事書などを所蔵する「熱田神宮」と、全国屈指の漢籍群を誇る「猿投神社」の、典籍伝来の歴史と所蔵する漢籍や聖教類について解説しています。
5 尾張徳川家ゆかりの文庫と典籍
尾張徳川家旧蔵品を所蔵する蓬左文庫・徳川美術館の概要と個別解説に加え、県内に重要な写本が多く伝わる「源氏物語」を取り上げています。
6 岩瀬文庫と近現代の蒐書
近代に成立した「岩瀬文庫」の歴史を概観するとともに、尾張・三河に関する蔵書を解説します。また、大学を中心とした県内教育機関の蔵書についても取り上げています。