資料編36 現代
1 敗戦から復興へ 《1945-1952年》
敗戦直後の物資も情報も乏しい中で、県民の不安と安堵との交錯する様子や、県の行政組織や政治・政党の動き、繊維・陶磁器等の地域産業復活の状況、農地改革の実績、そして県民生活の再生の中での民間福祉の基盤形成、教育改革や文化の復興等について採録しています。
2 成長への胎動 《1952-1960年》
桑原県政定着とともに、総合計画の策定にもとづく県独自の施策が、市町村合併や愛知用水建設といった社会基盤整備と臨海工業地帯の発展とともに進みます。この時期に起きた伊勢湾台風については、6年前の13号台風の深刻な災害への対応の遅れを教訓に防災体制の強化が意識され、その後のわが国の防災に対する考え方の原点となったことを示す資料を掲載しました。
3 高度成長 《1960-1973年》
高度成長の展開として工業の発展を裏付ける資料を採録しています。さらに、都市化の進展のもとで、中部圏への視座の拡大やモータリゼーションの進展として、交通整備計画、ニュータウン計画などを取り上げました。また、公害への対策といった新しい課題への対応を示す資料を採録しました。
4 成長から成熟へ 《1973-1989年》
桑原県政から仲谷・鈴木知事の時代を迎え、交流・発信力の増強として、名古屋オリンピックの招致活動や中部国際空港の推進などの資料を掲載しています。コミュニティ政策も本県の特徴を示すものでしたが、調和ある県民社会への展望として、産業首都構想、国際化とともに、地域生活の充実という発展目標を示した資料を掲載しました。