愛知県史について

資料編7 古代2

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資料編7 古代2

菊判、布クロス装、函入り、932ページ
販売価格 5,000円(税込)
平成21年3月発行
目次(PDFファイル)がダウンロードできます。

1 平安時代後期の尾張・三河を描く

 永延2年(988)から元暦元年(1184)までの平安時代後期の史料を、「編年」・「補遺」・「別編」という3部構成で収録しました。対象となった史料は、当時の公家が残した古記録、各寺に残る古文書、仏像や経筒に記された金石文など大変幅広く、またそれらの史料と関連して、国司郡司一覧・人名一覧・史料解題などを記載しています。

2 地域を描き出す「編年」

 年代や月日の判明する史料を「編年」部にまとめ、内容を簡潔にまとめた要約文を付しました。なかでも、『御堂関白記』など多くの公家の日記が残されたことは、この時代の特徴です。これらの記録類に記された国司に関する記述や、関連する補任関係の史料などには、地域の歴史情報が豊富に含まれています。「編年」部では、律令制から武士による支配へと移り変わっていく時代の、尾張・三河が描き出されています。

3 テーマを重視した「別編」

 「尾張国郡司百姓等解文」の諸写本の校合結果を「別編」として独立させました。その他、元三河守で僧として中国に渡った寂照に関連する史料を集めた「三河入道寂照」。『今昔物語集』などの諸文学のなかから、尾張・三河にかかわる人物・事柄などを抽出した「文学作品」。さらに「系譜・系図」や「木簡」を特集し、テーマ性に富んだ、興味深いものとなっています。

【付録】「尾張国郡司百姓等解文」 宝生院(大須観音)蔵

 宝生院(大須観音)所蔵の「尾張国郡司百姓等解文」は国の重要文化財です。今回初めて、長さ16メートルにも及ぶこの全文のカラー撮影が認められ、約120ページにわたる別冊付録として作成することができました。

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