基本情報
資料名 | 【22】戌年7月 熱田新田盆前御役銀請取につき西川九郎左衛門より中井宛て覚書 |
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資料群名 | 愛知県立大学蔵熱田新田文書(B910002-001) |
請求番号/資料名 | 00-00025/覚 |
詳細情報 |
覚 |
解説
この史料は、戌年7月に西川九郎左衛門から中井(嘉八郎)に出された、同年の盆前御役銀勘定にかかわる覚書(請取書)です。こうした勘定は毎年盆(7月)と暮(12月)に行われることになっており、西川が新田地主の中井から徴収していたことがわかります。文中の夫銀・伝馬(銀)・献金などはいずれも尾張藩から課された税的な負担で、夫銀は3日間の夫役の人足が不足した場合に藩が人足を出す際に負担する費用、伝馬銀は宿駅に給付され、人馬や宿駅の輸送の円滑化を目的とした費用です。また、麦普請金においては麦の相場が示されていて、金1両に麦4斗8升替だったことがわかります。
なお、中井(嘉八郎)は信濃屋嘉八(嘉八郎)・関戸嘉八と表記されることもあり、信濃屋関戸家の人物であると思われます。信濃屋関戸家については【6】をご覧ください。
また、熱田新田については【16】をご覧ください。
※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。