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【13】安政2年4月 熱田新田二十一番割の土地買入れにつき信濃屋嘉八郎より西川九郎右衛門宛て証文写

【13】安政2年4月 熱田新田二十一番割の土地買入れにつき信濃屋嘉八郎より西川九郎右衛門宛て証文写

基本情報

資料名 【13】安政2年4月 熱田新田二十一番割の土地買入れにつき信濃屋嘉八郎より西川九郎右衛門宛て証文写
資料群名 愛知県立大学蔵熱田新田文書(B910002-001)
請求番号/資料名 00-00027-04/一札
詳細情報 一札

解説

 この史料は、安政2(1855)年4月に信濃屋嘉八郎から西川九郎左衛門に出された証文の写です。史料には「嘉永二年」とありますが、他の史料や干支が卯であることから安政2年のものであると推定しています。内容から、去る酉(嘉永2<1849>)年に井桁屋彦兵衛が尾張藩へ差し出した熱田新田(現名古屋市熱田区・中川区・港区)二十一番割の土地を信濃屋嘉八郎が400両で買い取ったことがわかります。また、西川が土地の購入代として200両を信濃屋に支払っており、それにより信濃屋・西川の両人で正徳米(地主の取り分)を分けることが書かれています。端裏書に、後年この土地を他者へ譲渡することがあれば証文を信濃屋側が取り戻すことや、この証文を長く伝え持つように書かれていることから、非常に重要な証文であったことが推察されます。
 【11】~【14】は関連史料です。
 なお、信濃屋嘉八郎は信濃屋嘉八・中井嘉八郎・関戸嘉八と表記されることもあり、信濃屋関戸家の人物であると思われます。信濃屋関戸家については【6】をご覧ください。
 また、熱田新田については【16】をご覧ください。

※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。

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