基本情報
資料名 | 【9】嘉永元年5月28日 蛯屋町信濃屋嘉八郎方への預け金受取につき津島小之座分森数馬他より小滝杢右衛門宛て覚書 |
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資料群名 | 愛知県立大学蔵熱田新田文書(B910002-001) |
請求番号/資料名 | 00-00031-04/覚 |
詳細情報 |
覚 |
解説
この史料は、嘉永元(1848)年5月28日に、津島村小之座(現津島市)の森数馬他から小滝杢右衛門に出された覚書(受取書)です。森が名古屋蛯屋町(現名古屋市西区)の信濃屋嘉八に預けていた金子を、自分の方で必要になったため受け取ったことが記されています。
受け取った預け金は正金(現金)で3両3朱、正金札(藩札)で2両、米札(藩札)で5両の合計10両余だったことがわかります。当時、この史料のように預けられていたお金は、資金を必要とする人に利息を付けて貸し付けられていました。小滝という人物が間に入って現在における貸金業のような行為が行われていたものと推定できます。
なお、信濃屋嘉八郎は信濃屋嘉八・中井嘉八郎・関戸嘉八と表記されることもあり、信濃屋関戸家の人物であると思われます。信濃屋関戸家については【6】をご覧ください。
※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。