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県史収集資料室

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【2】寛文2年5月16日 尾張国春日井郡牛山村検地帳永不三ヶ壱帳写

【2】寛文2年5月16日 尾張国春日井郡牛山村検地帳永不三ヶ壱帳写

基本情報

資料名 【2】寛文2年5月16日 尾張国春日井郡牛山村検地帳永不三ヶ壱帳写
資料群名 愛知県立大学蔵春日井郡牛山村文書(B910002-003)
請求番号/資料名 00-00002/尾州春日井郡牛山村御検地永不三ヶ壱帳
詳細情報 尾州春日井郡牛山村御検地永不三ヶ壱帳

解説

 この史料は、寛文2(1662)年5月に牛山村(現春日井市)で行われた検地に際して作成された検地帳の写です。検地は渡辺新左衛門の代理人である広瀬金左衛門と他3人の立ち合いのもと実施され、検地奉行の役人を清兵衛ら3人が案内しました。検地とは田畑の面積や収穫量等の確認のために領主が農民の田畑を調査することであり、検地帳とは検地の結果を村単位で集計してまとめた、年貢徴収の土地台帳です。表紙に「三ヶ壱」とあるのは、3冊あるうちの1冊という意味と考えられます。正本は美濃紙版であったと考えられますが、写であるため半紙判の大きさで作られています。
 この検地帳は特殊なもので、「永不」(永々不作地)を調査し記載したことが表題からわかります。最後に田畑の等級ごとに集計された結果も記されており、屋敷地も含め非常に多くの荒地が出ていたことが推察できます。なお、検地帳は2部作成され、領主側と村側で1部ずつ保管しました。

※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。

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