愛知の歴史資料

地籍図

本館が所蔵する地籍図(地籍字分全図)は、愛知県が明治17年(1884)の布達で県内の郡区役所や戸長役場に対し作成を命じたもので、県庁へ提出された正本に当たります。
地籍図には、明治17年1月1日現在の村界、字界、字名、一筆ごとの土地区画の形状、地番、地種、地目、道路とその道幅などが縮尺1200分の1で書き込まれており、池川や道路などは青や赤などに色分けされています。原則として1村が全図として1枚の和紙に描かれており、一部欠けているところがありますが、愛知県内のほとんどの地域のものを所蔵しています。原本保護のため複製図での御利用となります。

名古屋区 天

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基本情報

資料名 名古屋区 天
請求番号 名古屋区-天
解説 この地籍図には、名古屋城とその西側周辺が描かれていますが、「名古屋城」の文字はありません。当時は名古屋城の敷地が陸軍の所管となっていたため、「名古屋鎮臺(ちんだい)」と記載されています。その「名古屋鎮臺」の敷地には、現在の愛知県庁舎や愛知県公文書館のある三の丸も含まれます。
 また、図の中央には堀川が描かれています。堀川の一部区間は、明治9年(1876)に行われた庄内川から堀川へ水を導き入れる開削工事の計画・監督者である黒川治愿(はるよし)の名にちなんで「黒川」と称されており、この図にも黒川と表示されています。
原寸法(cm) 198×341
関連情報 地籍図 名古屋区 天 
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