資料編30 近代7　工業2

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1　“モノづくり王国”愛知

　近現代史の産業経済関係の資料編は、“モノづくり王国”愛知の特徴を表すために工業関係で2冊刊行しました。「工業2」では重工業と戦時経済を扱っています。

2　工業を業種ごとに網羅した構成

　第1編が戦前、第2編が戦時期と時代区分をもとに2編構成にしました。そして、重工業は金属・機械器具工業と電力・ガス業からなっています。その中でも金属・機械器具工業は、金属、鉄道車輌、工作機械、自動車、航空機、軍工廠、その他の機械工業と業種に細分して貴重な資料を収録しました。また戦時期については軽工業も扱い、繊維工業、窯業、食品工業に分類し、貴重な資料を収録しています。

3　企業資料を豊富に収録

　一般に公開されている資料に加え、個別の企業資料を数多く収録することで、戦前・戦時期の各企業や各業種の実態が伝わってきます。

4　戦時期における愛知の工業の実態

　第2編「戦時経済と工業」では、まず「愛知県の戦時経済概況」として、戦時期の愛知の工業が概観できる章を設け、その上で業種ごとに資料を収録しました。軽工業においては、企業整備や軍需工業への転換がよくわかります。また重工業でも、航空機工業の急拡大、自動車生産の本格化など、現在の愛知につながる工業の変化が浮き彫りにされています。