資料編20 近世6 学芸
1 門人帳を通してみる文化的ひろがりを紹介
門人とは弟子のことであり、門人帳とは弟子の名前を記した一覧です。門人帳を通して、江戸時代の様々な領域の学問や教育における師弟関係・交友関係をみることができ、また、地域の枠組みを超えた人々の結束・交流を読み取ることもできます。
2 尾張と三河に関わる多様な書翰を中心に掲載
尾張と三河の人々が、江戸や上方をはじめ全国各地の人々と交流しながら文化活動を行っている様子を示す書翰を掲載しました。江戸時代の人々が日常的に行っている情報交換の具体的な姿を描き出します。伊藤圭介、秦鼎、村上忠順関係書翰をはじめ、国学、漢学、医学・蘭学、文学、地域文化人、大坂天満屋敷中西家関係書翰など、尾張と三河に関わる多様な書翰を掲載しています。
3 出版関係の資料をまとめる
江戸時代の本屋は単に新刊本の販売を行っていただけでなく、出版、貸本、古本の取引などさまざまな文化活動に携わっていました。名古屋は永楽屋東四郎を始めとする本屋が集中しており、こうした本屋の営業活動、出版をめぐる交渉実態などがわかる資料を紹介しつつ、あわせて書画目録、見立番付なども紹介しています。
【付録】CD-ROM「門人帳データベース」
尾張と三河に関わる各種門人帳と肖像画を収録しました。延べ一万人について、門人帳等の名称や人名・雅号等から検索でき、肖像画や写真についても表示できます。