愛知県史について

資料編17 近世3 尾東・知多

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資料編17 近世3 尾東・知多

菊判、布クロス、函入り 1,036ページ
販売価格 5,000円(税込)
平成22年3月発行
目次(PDFファイル)がダウンロードできます。

1 江戸時代の尾東・知多地域の庶民の暮らしぶりを描く

 庶民の暮らしや生活・文化に重点をおいた構成となっています。また、「海」を抱えたこの地域の特徴を示す章として、第9章で「海村」、第10章で「廻船」をとりあげました。一方で、清須、小牧など徳川家や尾張藩との繋がり=「由緒」を持つ地域もあり、こうした由緒が人々の暮らしの中でどのような意味を持っていたかについても着目しています。

2 江戸時代の事業仕分け(史料番号11)

 享保15年(1730)に尾張藩家臣千賀氏は、自身が支配する師崎村の運営費用について、前年の支出状況を基に精査し、今後支出するかどうかを判断しています。近隣の村々への使いの費用など必要不可欠なものはこれまでどおりとする一方、鯨船祝儀の酒代など百姓の生活に直接関わらないものなどについては、廃止したり、減額したりしています。

3 名古屋までの運賃を知る(史料番号192)

 品野や赤津から瀬戸街道を通って名古屋周辺に出荷された炭・たばこ・紙・松やに・茶・瀬戸焼・赤津焼などの寛政6年(1794)の運賃(駄賃)を書き上げた帳面です。

4 黒船渡来への対応(史料番号330、331)

 黒船渡来に対し尾張藩は地域の力を総動員する計画を立てていました。総勢約4,000人、浦水主約2,000人、村々からの動員は約5,300人、御用医師まで動員され、物資の調達から兵糧をどこで食べるかまで細かく取り決められていました。

【付録】半田市乙川八幡社(入水上神社)祭礼絵図

 尾張藩は、宝暦5年(1755)に領内各村の神事祭礼についての詳細を絵に描き、三通提出することを命じました。本図は、その指示に基づき同年8月に作成されたものです。

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