資料編9 中世2
1 南北朝時代から応仁・文明の乱までの史料を編年で収録
古文書・古記録・著作物・経巻聖教類・金石文などのうち、貞治2年・正平18年(1363)から文明元年(1469)までの史料2,301点を、編年で掲載しました。資料内容をわかりやすくするため、各資料に綱文・按文をつけて、要約・解説しています。
2 織田氏・松平氏の動きがわかる
愛知県にゆかりのある織田・松平氏の動きは県内だけでなく、県外での動きも史料を掲載しました。地域の政治・経済・社会の構造のなかに、信長・家康の祖先の行動を位置づけてみるべきと考え、両氏の実像を近世につくられた創業神話に彩色されない史料で提示しています。各種の所領支配文書や日記類に散見する京都と尾張の織田氏、琵琶湖北端の菅浦の代官となる一方で京都で金融業を営み、他方で伊勢氏邸に出仕する松平氏の姿は注目に値します。
3 カラー図版や花押一覧を掲載
巻頭には「尾張国安食荘絵図」をはじめとした代表的な史料29点をカラーで収めました。また巻末には、尾張・三河の守護を鎌倉時代から室町時代まで一括掲載するとともに、愛知県に関わる人物の花押、約120点を掲載しています。