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【61】慶応2年9月 明6日の吉浄山(吉祥山)猪狩につき菅沼小膳より知行所村々宛て廻状

基本情報

資料名 【61】慶応2年9月 明6日の吉浄山(吉祥山)猪狩につき菅沼小膳より知行所村々宛て廻状
資料群名 新城市榊原淳一郎氏収集資料(B730008-001)
請求番号/資料名 03-00087(45)/ (触書)
詳細情報 (触書)

解説

 この史料は、慶応2(1866)年9月5日に新城の交代寄合旗本の菅沼小膳(菅沼定志/すがぬまさだゆき)の陣屋の用人(役人)浅井健蔵から知行所村々に出された差紙(決められた日時に出頭を求める命令書)の廻状の写しです。書き留める時に加えられた末尾の2行から、浅井から出された差紙が、同日夜に山村から西杉山村(ともに現新城市)に届けられた後、そこで書き写されて、直ちに東杉山村(現新城市)に届けられたことがわかります。
 史料の内容は、菅沼小膳が翌6日に予定した吉浄山(吉祥山)での猪狩のために、参加者(それぞれの村で一番の鉄砲打ちとされる者及びほかに指名された者たち)へ集合場所(石田村川原/現新城市)と時間(暁6つ時/午前6時頃)を伝えるものです。なお、翌10月にも同様の達し(【63】)が出されており、菅沼小膳が頻繁に狩猟を楽しんでいたことがうかがわれます。山間に陣屋を構える旗本ならではの嗜みといえるでしょう。
 なお、交代寄合については【43】をご覧ください。

※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。

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