基本情報
資料名 | 【47】天保14年8月 旗本菅沼家役所より質素倹約を求める触書 |
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資料群名 | 新城市榊原淳一郎氏収集資料(B730008-001) |
請求番号/資料名 | 03-00060(53)/ (触書) |
詳細情報 |
(触書) |
解説
この史料は、天保14(1843)年8月7日に交代寄合旗本の新城菅沼家役所からその知行所村々に出された触書の写しです。前年5月に天保の改革の一環として質素倹約令が幕府から出されていますが、当月13日からの新城天王宮祭礼においても、その法令の主旨に則って見物に出かける際も質素にすることが求められています。
具体的な内容として、ここでは綿服以外の着用が禁じられていますが、おそらくそれ以外でも飲食での制限がかけられていたのでしょう。老中の水野忠邦によって進められた天保の改革は幕府財政の立て直しを志向したものですが、庶民の消費生活の統制にも及ぶものでした。
なお、交代寄合については【43】をご覧ください。
※この解説文は、愛知県立大学における博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。