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【46】天保14年5月 無宿者・悪党取締りなど幕府よりの触書につき旗本菅沼家役人加藤柳助から知行所村々宛て廻状

基本情報

資料名 【46】天保14年5月 無宿者・悪党取締りなど幕府よりの触書につき旗本菅沼家役人加藤柳助から知行所村々宛て廻状
資料群名 新城市榊原淳一郎氏収集資料(B730008-001)
請求番号/資料名 03-00060(26)~(28)/ 大目付江(幕府触書)ほか
詳細情報 大目付江(幕府触書)

解説

 この史料は、天保の改革にかかわって、幕府大目付を通じて全国に無宿者・悪党取締りなどの幕府触書(公儀触れ)が出されたのを受けて、交代寄合旗本の新城菅沼家役所より知行所村々にその触書(廻状)が廻されたものです。もともとは関東地方での治安の悪化が問題化していましたが、関東以外の国々・地域にも治安維持を求め取締りを強化させていたことがわかります。関東地方には、一部の例外を除き領知支配の区別なく警察権を行使できる関東取締出役(かんとうとりしまりしゅつやく)が設置されていましたが、関東とその最寄りの地域以外でも臨機応変に奉行所や代官役所等で取締りの対応を取ることが求められました。
 この触書が東杉山村(現新城市)に残されるまでの動きは次の通りです。幕府勘定方から、新城菅沼家の江戸屋敷に届き、そこから新城陣屋(菅沼家役所)に送られ、菅沼家の用人加藤の名で支配下村々に廻状が出されます。その廻状が各村で書き留められたのです。
 なお、交代寄合については【43】をご覧ください。

※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。

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