基本情報
資料名 | 【45】寛政元年 道中往来の者の禁止事項につき触書 |
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資料群名 | 新城市榊原淳一郎氏収集資料(B730008-001) |
請求番号/資料名 | 03-00061(30)/ 大目付江(幕府触書) |
詳細情報 |
大目付江(幕府触書) |
解説
この史料は、寛政元(1789)年に幕府から出された触書の写しです。この史料には主に街道を往来する旅人や宿の人々、運送業者に対しての禁止事項が書かれています。内容は一つ書きの形式が採られており、6つの一つ書きが見られます。1つ目は荷札について、2つ目は旅人の狼藉について、3つ目は川を渡る際の決まりについて、4つ目は宿の馬士(ばし/馬に荷を引かせて運ぶ者)や人足の旅人に対するねだり行為について、5つ目は祝儀取と名乗る宿の人々について、6つ目は日雇人足のふつつかな行動についての話となっています。
史料の初めに「大目付へ」と書かれていますが、これは触書が最初に渡された幕府の役職名が残っているだけです。実際に地域へ伝達したのは、江戸屋敷から触書を受け取った新城に陣屋を置く交代寄合旗本の新城菅沼家の役人です。この触書は菅沼家の知行所村々に廻されていきました。その際に、各村で触書(廻状)の内容を書き留める「御触留」(「御触書」)という帳面が作成されました。この触書は、その「御触留」(「御触書」)の中にあります。
なお、交代寄合については【43】をご覧ください。
※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。