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県史収集資料室

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【20】文久2年4月 熱田新田三十二番割の内田鋼太郎地所譲り請けにつき信濃屋嘉八郎他より西川房吉他宛て証文写

【20】文久2年4月 熱田新田三十二番割の内田鋼太郎地所譲り請けにつき信濃屋嘉八郎他より西川房吉他宛て証文写

基本情報

資料名 【20】文久2年4月 熱田新田三十二番割の内田鋼太郎地所譲り請けにつき信濃屋嘉八郎他より西川房吉他宛て証文写
資料群名 愛知県立大学蔵熱田新田文書(B910002-001)
請求番号/資料名 00-00029/一札
詳細情報 一札

解説

 この史料は、文久2(1862)年4月に信濃屋嘉八郎・年之助から西川房吉・銀之助に出された土地の買請証文の写です。史料には「文久三年」とありますが、他の史料や干支が戌であることから文久2年のものであると推定しています。この史料から熱田新田(現名古屋市熱田区・中川区・港区)三十二番割の内田鋼太郎の土地が質流れしたことがわかります。質流れとは質入れをして借りた金の返済期限が切れ所有権が質入れ先に移ることをいいます。ここでは、質流れになって信濃屋に譲渡された内田の土地の半分を西川房吉・銀之助が買い取ることにして、代金の半額を質入れ先(土地の現所有者)である信濃屋に納めたことが記されています。
 【19】【20】は関連史料です。
 なお、信濃屋嘉八郎は信濃屋嘉八・中井嘉八郎・関戸嘉八と表記されることもあり、信濃屋関戸家の人物であると思われます。信濃屋関戸家については【6】をご覧ください。
 また、熱田新田については【16】をご覧ください。

※この解説文は、愛知県立大学の学生が博物館学の講義の際に作成した解説文を基に作成しています。

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