愛知県史について

資料編25 近代2 政治・行政2

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資料編25 近代2 政治・行政2

菊判、布クロス装、函入り、988ページ
販売価格 5,000円(税込)
平成21年3月発行
目次(PDFファイル)がダウンロードできます。

1 「愛知県」の形成過程を描く

 1888(明治21)年の市制・町村制から1905(明治38)年の日露戦争終結までの時期を対象とします。明治国家が完成し日清・日露戦争を経て日本が「帝国」化する中、本県はどんな課題を抱え、どのようにして政策が実行されていったのか。三河分県論や中央鉄道誘致、濃尾地震、対外戦争等に直面しつつ、「愛知県」が形成されていった過程を、県庁文書や公文類聚、県会議事録、新聞等、県内外の豊富な資料群から多面的に描きます。

2 加藤家文書と鈴木家文書

 尾崎行雄、大隈重信、犬養毅、福澤一太郎、島田三郎らの書簡が、初代豊橋市長の大口喜六や岡崎出身の地理学者・志賀重麻書簡とともに豊橋市・加藤家文書の中から大量に発見されました。これら新資料の、本県における政治的な意味あいを、同時に愛西市で発見された鈴木家文書と比較対照しながら、謎解いていきます。

3 中央鉄道と信参鉄道計画

 信州伊那から飯田、津具、足助を経由して名古屋、あるいは碧南の新川へ抜ける計画を描いた地図や資料を載せました。中央鉄道は激しい誘致合戦の末、東海道線とともに名古屋を中心に敷設されていきます。鉄道博物館の協力を得て、本県の経済発展を支えた明治期鉄道誘致を跡づける資料を掲載しました。

4 額田県再置(三河分県)運動と三河郷友会・尾張郷友会

 明治に入るまで、三河と尾張は別々の道を歩んでいました。それが「愛知」という郷土意識にまとまるまでには、多くの紆余曲折がありました。東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫や国立国会図書館憲政資料室には、愛知県内ではなかなか見られない貴重な文献が豊富にあります。三河と尾張の郷友会雑誌を多数入手に成功し、従来の三河分県論研究の水準を超えた資料をバランスよく配置しました。

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